ある起業者のこと
彼は、1円起業をして、どれほども経たないうちに、会社を閉じてしまいました。
会社を閉じた理由というのは、社長である自分自身の健康が保てなくなった、
ということであった、ということです。
重篤な疾患であった、ということでしたが、だからといって、疾患の存在が判明して
すぐに、会社を閉じる、というのは、これは、思い切った決断をしたな、という印象を
少なくとも私は、受けました。
だって、最初から、従業員が、何人かいたのです。従業員のうちの誰かに経営を任せて、
自分は治療に専念する、というような選択肢がなかったものかどうか、私には定かでは
ありませんが・・・。
会社を閉じた、経営者の彼に話をきいていくうちに、こんな言葉が出てきました。
“1円起業で設立した会社だから、すぐに閉じることにも、それほど抵抗感はなかった”
と、いったようなことでした。
なるほど、と、私は思いました。彼のように感じる起業者、経営者が多いのであれば、
彼らがそんなふうに感じることがある、として、1円起業の盲点として挙げられる箇所
であるかもしれません。
1円起業であろうと、100万円起業であろうと、起業する、組織を立ち上げる、
ということに関しては、安易に流れない、ということが大切ではないかと
私は考えるのですが、如何でしょうか?
自分のひとりのことではない、という点については、1円起業であろうと、
しっかりと将来を見据えて起業することが望まれます。